歯周病は万病の元!どんな病気になってしまう可能性がある?

歯周病は国民の3人に2人がかかる病気と言われています。ただ口の中の病気と感じている方もいると思いますが、実は歯周病が原因で発症する病気はたくさんあります。そのため、しっかりと歯周病を防ぐことによって、病気のリスクを減らすことができるのです。そこで今日は、歯周病によって引き起こされる病気についてご紹介していきます。

 

【歯周病によって引き起こされる病気】

1.糖尿病

重度の歯周病になってしまった場合、サイトカインという物質が発生します。サイトカインとは、炎症や免疫反応によって作られるタンパク質のことで、この動きのバランスが崩れることによって炎症が悪化すると言われています。この成分が口から身体の中に入ってしまうと、糖の代謝が妨げられてしまうので、インスリンが作用されずに糖尿病になってしまう可能性があります。

 

2.心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓に血液を送る血管が細くなったりふさがってしまうことによって、血液が供給されなくなってしまうという病気です。これまで心筋梗塞は普段の生活習慣が問題とされていましたが、最近は歯周病の原因となる菌が問題だと言われています。歯周病菌が心臓に入ると、炎症が起きたり血管を細くすることによって心筋梗塞が起こりやすい状態となってしまうのです。

 

3.脳梗塞

脳梗塞とは、血液の塊が脳の血管に詰まることによって発症する病気です。脳梗塞も心筋梗塞と同じように、生活習慣が問題と言われてきましたが、近年の研究では歯周病の人の方が2.8倍脳梗塞になってしまうことが分かっています。

 

歯周病は普段の生活習慣によって防ぐことができる病気です。さまざまな病気の原因となる可能性もありますし、歯が抜けて自分の歯で食事ができなくなってしまうことも考えられます。普段からしっかりと口腔内をケアして、歯周病にならないように対策をしておくことが重要でしょう。